特別な入れ歯
2016年03月04日(金)
ひな祭りも過ぎ、春の訪れを感じるようになってきた今日この頃ですが皆さんいかがお過ごしでしょうか?
今回は前回の予告通り、自費の入れ歯のお話をさせていただきたいと思います。入れ歯が厚くて話しにくい、入れ歯の金具がキラリと光って気になる、入れ歯になってから食事が楽しめない…などのお悩みを持つ患者さんは少なくないと思います。そんな患者さんの要望にお応えするのが金属床義歯、金属バネのない入れ歯といった自費の入れ歯です。
まずは金属床義歯についてお話します。一口に金属床義歯と言っても、使用する金属には様々な種類(金・プラチナ・チタン・ステンレス・コバルトクロム)があり、それぞれでお食事の味の感じ方、入れ歯の使い心地などに違いがあります。金属床の特徴としてはまず薄く快適であるということです。その薄さは保険のプラスチックの入れ歯と比較すると約1/3と歴然としており、お口の中での違和感が少なく快適に過ごす事が出来ます。
二つ目の特徴としては、熱を伝えやすく食事が美味しく食べられるということです。金属床の中でも一番温度をよく伝えると言われている金では保険のプラスチックの入れ歯と比較すると約1600倍の熱伝導率を有すると言われています。
三つ目の特徴としては、残った歯に優しいということです。部分入れ歯では残っている歯にバネをかけるため、その歯に負担がかかります。金属床の入れ歯はたわみが少ないためそういったバネをかけた歯への負担も軽減することが出来ます。保険のプラスチックの入れ歯と比較して歯を抜かずに済む割合が約1/2というデータもあります。
次に、金属バネの見えない入れ歯についてお話します。一般的に部分入れ歯は、入れ歯をお口の中に固定するために金属のバネを使用します。しかし前歯にかかった金属のバネは大きくお口を開けて笑った時などに見えてしまうことが多く、やはり見た目が気になります。金属のバネが気になり、ついお口を手で覆ってしまう…そういった方には歯ぐきの色に合わせたピンク色のバネを使用した入れ歯を作ることが出来ます。この入れ歯には吸水性の少ない材料を使用し、入れ歯の美しさと装着時の快適性をより長く保つことが出来ます。(吸水性が高いと入れ歯の変色やにおいの原因にもなります)
また、アレルギーの原因となり得る成分も極めて少なく安全性にも考慮がされています。このように自費の入れ歯は一歩進んだ患者さんのご希望にもお応えすることが出来ます。
興味のある方は、ぜひ当院にてご相談下さい!